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『孤独な散歩者の夢想』ルソー著、今野一雄訳

>尊い無為

その幸福とはいったいどういうものであったか?またどんなふうにその幸福を楽しんだか?わたしはそこで送った生活を描いてみせるから、現代のすべての人々に、できればそれをわかってもらいたい。尊い「無為」こそ、その快い味わいを思いのままに味わえたらと願った楽しさの第一のもの、主たるものだったが、じっさいのところ、そこに滞在しているあいだにやっていたことは、すべて、閑居に身をゆだねた人間に必要な甘美な仕事にほかならなかった。

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『ガラスの動物園』T・ウィリアムズ著、小田島雄志訳

>究極的に孤独

本書は家族小説です。解説に、

 

ぼくたちに自分自身の親子のあいだの食いちがいを思い起こさせ、さらには、家族というものが、外なる現実社会にたいしてはおたがいに寄りそうと同時に、家族内部においてはそれぞれが究極的には孤独であることを思い当らせてくれるのである。

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『夜間飛行』サン=テグジュペリ著、二木麻里訳

>読む時期の問題

一度過去に読んで挫折していたのを再読して読み通しました。読んでみてわかったのですが、これは完全に

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『オカルト』

前にホラーとは何かを考える記事を書きました。

ホラーというジャンルについて - H * O * N

 

この作品もまた、ホラーが満たすべき条件をよく備えたいい作品だと思いました。

 

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『にんじん』ジュール・ルナール著、窪田般彌訳

三人兄弟の末っ子「にんじん」の上手くいかない日々を描いた作品です。

>ブラックユーモアの嵐

ニンジンの上手くいかなさが本作の見どころの一つであることは明らかだと思います。

また別の晩には、うまいぐあいに、街角の車よけの石から、ほどよくはなれたところにいる夢を見た。それで、かれはまったく無心のうちに、ぐっすり眠ったまま、シーツの中にしてしまったのである。かれは、はっと目を覚ます。

驚いたことには、自分のそばには、石などありはしない!

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『浮雲』 著:二葉亭四迷

>かなり独特な文体

に最初驚きました。こういう口語そのままの語彙やリズムをそのまま残す表現方法は小説というより落語に近いと感じました。と思っていたら、本作執筆前に二葉亭四迷は先輩の坪内逍遥に落語みたいに書いてみたら、とアドバイスされていたというエピソードがウィキペディアに載ってました。

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