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考察

『アンキャニー 不気味の谷』に寄せて ~読書という体験について~

『アンキャニー 不気味の谷』というのは、AIとそれを作った科学者がAIのテストのために他人を利用する話です。話自体はどうということもなかったのですが、ちょっと考えさせられたので記事にします。 ■本作はなぜ微妙なのか というと、やはり主題がはっきり…

ホラーというジャンルについて

ホラー映画が好きでよく見るのですが、ホラーというジャンルはかなり作るのが難しいだろうなあ、と、見てて思います。 ■ホラーを構成する2要素 ホラーと呼ばれる作品を考えた時、どの作品にも共通して二つの側面があることは、割と明証的に知れると思います…

『FRANK -フランク-』

コミカルな設定とテイストを持ちながら、人間の中の社会的な部分と反社会的(犯罪的な意味ではなく理屈を超えているという意味で)な部分の境界を問うた重厚な作品だと思います。

『魔女と呼ばれた少女』に寄せて ~感動の分類~

『魔女と呼ばれた少女』というのは、映画のタイトルで、簡単に言うと内戦が続くアフリカのどっかの国で、ひどい目に遭う少女の話です。某サイトの評価が非常に高かったので観たのですが、自分的には微妙でした。その所感に至った理由をあれこれ考えるうちに…

推理小説を読まない理由

趣味は読書と称して憚らない私ですが、読まないジャンルがあります。 推理小説 です。特にミステリーが嫌いで読まないというわけではなく、何となく選ぶ本の中に推理小説が決まって入っていないということなのですが、この無意識の本のセレクトの中に、私の…

【続】『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行

■要するに この本は、今年の六月ぐらいに読んで当ブログで感想を書いた本です。その時の記事はこれ↓で、内容をざっくりいうと、 『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行 - H * O * N ・「孤独」という状態は、社会から個人へのネガティブな働きか…

サバサバ系について

サバサバ系、という概念があります。これは主に女性の性格を形容するときに使用される言葉で、ざっくりいうと女子っぽくない、男っぽい性格を表現する言葉です。世間に目を向けると、この概念が濫用されていることがわかります。試しにインターネットで、お…

誰に育ててもらってると思ってるんだ

先日、興味深いまとめを見ました。 子供の頃親と喧嘩してると良く「誰に食わせてもらってんだ!」とか「誰に学費払ってもらってんだ」言われたけどさ - アルファルファモザイク ■あらすじ ざっくりいうと、タイトルの言葉を親から投げかけられて嫌な思いがしたし…

読書家の私が言われた悪口ベストスリー

■叩かれる 拝啓、盛夏の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。人によっては意外な事実かもしれませんが、 読書してると、割と叩かれます。 面と向かって批判、罵倒してくる場合ももちろんありますし、奇異の視線、物珍しそう…

岡崎体育氏の楽曲『Snack』『飛び散る恋神経系』『式』考察

今、『岡崎体育』氏がアツいです。私はGINROのCMソング『割る!』がよかったのでそれから同氏の曲を聞き始めたのですが、そういうオモシロイノリのいい曲から、『鴨川等間隔』のような10-20代の感性を瑞々しく捉えた真面目系の深い曲まで手掛ける非常に幅の…

『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行

本読みました。 『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著武長脩行 本書は、孤独でいられること、あるいは孤独の中で行われる精神作用を幸せに生きるために必要な活動と位置づけ、孤独の効用とその実践のためのヒントが記載されています。

女性専用車両に性的魅力の乏しい女性が乗ることに対する批判

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■イントロ ■女性の心理 ■問題の言説 --まとめ--

式典とUFO

考察しました。 ■UFOという呼称 子供のころ読んだ児童書に、UFOについての記述があって、それによると、UFOはその意味としては「まだ確認できていない空飛ぶ物体」という意味で、UFOに関する情報を何一つ提供していないが、それでも名前があると人は安心する…

【読書人志望の方へ】本の読み方の紹介

■読書人になりたい 読書というのは素晴らしい趣味で、古本屋や図書館を利用すればお金がほとんどかかりませんし、小説であれば普段疑問に思っている、幸せや愛というような哲学的な問題を考える契機やヒントを手に入れることができ、自己啓発本ならやる気が…

小説にみられる1%の奇跡

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■概要 ■例1_『東京夜話』(いしいしんじ著)より「クロマグロとシロザケ」 ■例2_『阿Q正伝』(魯迅著)より「故郷」 ■例3_『きことわ』(朝吹真理子著) --まとめ--

広瀬すず氏の裏方スタッフ蔑視発言に対する反駁

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■いきさつ ■発言に対する考察 ■自分の放った矢が自分に返ってくる --まとめ--

喫茶店のマスターと常連のハートフルストーリーという主題の創作に対する現実的批判

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■きっかけ ■マスターと常連の関係性 ■創作の主張 ■ほんとうに美なるもの --まとめ--

重松清という作家について

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■きっかけ ■重松清氏の創作の特徴 ■教育途上の読者への影響 ■創作と現実の違い --まとめ--

【恋人がいない男の子へ】認識論的考察と戦略的提案

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■はじめに・おことわり ■女性が男性を好ましく認識するとき ■女性が男性を嫌悪の感情でもって認識するとき ■その差異 ■美点と欠点の根源 ■戦略的提案 --まとめ--

スルースキル

上記考察しました。 構成は以下の通りです。 ■イントロ ■クラスに嫌いな人がいたとき ■家族の中の嫌いな部分 ■無視の不完全さ --まとめ--

永遠について_2/2

上記考察しました。(2/2) 前記事↓ zizamo2193.hatenablog.com 構成は以下の通りです。 ■きっかけ ■永遠の命 ■有限の時間 --永遠について・まとめ--

永遠について_1/2

上記考察しました。(1/2) 構成は以下の通りです。 ■きっかけ ■永遠の命 ■有限の時間 --永遠について・まとめ--

蒐集癖について

上記考察しました。 構成は以下の通りです。 ■蒐集家の知人 ■ビール瓶の蓋の話 --「蒐集癖について」考察-- - 蒐集とは何か - 本の帯について - 蒐集家になれない - 自信の行く末

犯罪者の母

今回は趣向を変えまして、くだけた感じで記事を書いてみました。適当に読み飛ばしながらお付き合いくだされば幸いです。 ■こないだ読んだ2ちゃんまとめ ふよふよ速報さんの記事(下記)を読みました。 自宅に帰ったら嫁と実の兄が合体してた。嫁と兄から鬼の…

名づけという行為について

■前記事↓ キラキラネームについて - H * O * N 前記事で、キラキラネームの違和感の本体が名づけるという行為の業であるとわかったので、名づけという行為についてさらに考えてみます。 ■名づけに関する一般的な認識 親が子に名づける場合、親の価値観におい…

キラキラネームについて

■あらすじ 登場当初は一過性のブームに終わるかと思われていたキラキラネームですが、なかなか沈静化の兆しを見せないようです。ネットではあまりに難解な名前や、珍しい意味を持たせた名前を笑い話として取り上げたり(1)、親類縁者が自身の子供にキラキ…

スペースワールド魚氷漬け事件について

■あらすじ 掲題の事件が最近あったとききました。事件のあらすじを三行で言うと、 スペースワールド(テーマパーク)が魚を氷漬けにしたスケートリンクを作る ネット民からキモいと批判殺到 キタキュウマン(ご当地ヒーロー)の「昆虫標本と本質的に同じ」発…

【考察】肌断食という方法論に見る「信仰」

■肌断食という方法論に見る「信仰」 肌荒れに悩んでいた友人が、「肌断食」というメソッドで肌荒れを解決したという話を聞きました。この肌断食というのは、肌にはもともと正常な状態に戻ろうとする自浄作用のようなものがあって、「あえて」最先端の保湿ク…