永遠について_2/2
上記考察しました。(2/2)
前記事↓
構成は以下の通りです。
■きっかけ
■永遠の命
■有限の時間
--永遠について・まとめ--
■有限の時間
テイルズオブディスティニー2というゲームに「ナナリー」というキャラが出てきます。このキャラは幼い頃に病気で死んだ「ルー」という弟がいて、その弟の病気がわかった時に、限られた時間を精一杯一緒に過ごすと決め、実際ふたりで過ごした短い時間は彼女の中の幸福であり、また誇りでもあるという背景を持つキャラです。
愛する家族と過ごす有限で美しい時間
ナナリーとルーが仲良く過ごせたのは彼らが元から仲が良かったからというのに加えて、一緒に過ごす時間が認識できるほど有限だったからというのがあると思います。久しぶりに実家に帰省した折、喧嘩がちだった家族と仲良く談笑できるという現象、あるいは同窓会で久しぶりに会った友人と、毎日会っていた頃よりも仲良く過ごせるという現象に心当たりはないでしょうか。私はそうなのですが、このとき確かにその人との関係性の有限について認識していると思います。祖父母と会えるのは後何回もないと考えると、孝行しようという気持ちにもなります。
有限であるからこそ美しい時間になる
逆に有限であることを認識できていないときはどうでしょうか。この人のここが気に入らない、これが「一生続くと思うと」…。あるいは大学の友人のここがいやだ、これが「四年間続くと思うと」…。そんな風に考えていると思います。関わりあう人たちのいい面が一生、あるいは十分長い時間続くという見方もできるはずですが、そのようには考えられません。永遠という観念は、どうも嫌悪感や不満感というようなマイナスの感情と結びつきやすいように思います。プラスの面もマイナスの面も持っている周囲の人間と過ごす時間が、有限とは思えないような時間になってくるという認識があるとき、マイナスの面の方が前面に出てきてしまいます。
十分長い時間を過ごすことを考えたとき、状況のプラスの側面が長い時間続くことのメリットよりも、状況のマイナスの側面が長い時間続くことのデメリットの方が勝つ
以上のことを考えると、ポジティブな感情、ネガティブな感情それぞれの特徴は下記の通りといえます。
ネガティブな感情は原因に接している時に認識されやすい
ネガティブな感情は原因から離れた時に忘れやすい
ポジティブな感情は原因に接している時に認識されにくい
ポジティブな感情は原因から離れた時に忘れにくい
--永遠について・まとめ--
今回の考察をまとめると、
★今日が世界最後の日であると考えて生きる生活態度は、日常の幸せや感謝を実感できる
★物質的満足の追求は、究極的には命を永遠に永らえさせることができないという不満足にぶつかり挫折する
★ネガティブな感情は、認識されやすく忘れやすい
★ポジティブな感情は、認識されにくく忘れにくい
ということになります。