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『MOMENT』本多孝好著

本読みました。

『MOMENT』本多孝好

 

以下感想です。

■あらすじ

■みどころ

■登場人物について

--『MOMENT』まとめ--

■関連する作品

 

■あらすじ

 

病院の掃除夫として働く主人公「神田」が、死期の近い入院患者の願いを叶える「必殺仕事人」として活動する話です。戦争中の不条理に取りつかれた老人、自殺した友人の仇をとる病弱な少女などのヘビーな問題を抱えた依頼者ごとに編が分かれていて、4編が収録されています。

 

  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

■みどころ

 

登場人物のウィットに富んだやり取りと、各話依頼者と仕事人神田の思惑が交錯するどんでん返しが魅力です。世界観の性質上人間の死生観や人生哲学に言及した部分もありますが、基本的にはどんでん返しのエンタメ小説の意味合いが強く、またそちらの方面で面白みがあります。

 

  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

■登場人物について

 

本作の主人公神田は、『古典部シリーズ』の折木奉太郎に似ています。主人公は依頼人に騙されたりだましたりしながら依頼の仕事をこなしていきますが、その姿勢はあくまで冷静で、人の死や正義に対する意見を持ってはいますがそれを振りかざして熱くなりすぎることはなく、合理的な印象です。

 

本作のヒロインは葬儀屋の社長を務め、死期の迫った患者に名刺を渡しに来る「森野」というキャラクターです。神田とは幼馴染で、男子大学生の神田と同じほどの背丈と神田よりも広い肩幅を持つほど大柄で、男性言葉で話し口が悪く、自身の葬儀社を実質的にも取り仕切る実務的な面も持っています。ヒロインとしてはあまり魅力が感じられないキャラクターですが、神田と森野のやりとりはウィットとアイロニーに満ちたビターなテイストで、本作の見どころの一つだと思います。

 

  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

--『MOMENT』まとめ--

 

この作品は、

 

仕事人と依頼人の思惑が交差するどんでん返し

登場人物のウィットに富んだやり取り

 

が魅力です。

 

  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

■関連する作品

 

古典部シリーズの折木奉太郎が活躍する作品は『氷菓』(下記)からはじまります。こちらの作品群もウィットに富んだやり取りやどんでん返しや伏線回収に面白みがある作品です。

 

『氷菓』米澤穂信著 感想 - H * O * N

 

  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆

 

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