『「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法』小林公夫著
本読みました。
『「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法』
目次は下記の通りです。
■できる保護者
- 子供の興味を肯定する
- はしごを取り除かない
- 率直な態度で子供と会話する
■子供の資質
- 能動的
- 継続力
- 論理性
--まとめ--
■できる保護者
子供に勉強させることのできる親の特徴をまとめました。
- 子供の興味を肯定する
自分の引いたレールの上を子供に走らせようとしてはいけません。子供に我慢を強いて何かをさせても、やる気は出ず、伸びは悪いです。それよりも、子供の好きなことを応援するようにしてください。金銭的、時間的援助を惜しまず、その興味の可能性について教えるようにしてください。自身の興味が勉強につながったとき、子供は強制されずに勉強を始めます。
- はしごを取り除かない
わが子を傷つけたくないという思いから、子供の目の前にある障害物を親の手で取り除いてしまってはいけません。社会に出たら子供は障害に一人で対処しなければなりません。親は、障害に対処することを手助けするのではなく、子供が障害に対処する際あるいは障害に対処した後に、その対処が正しかったか、もっといい方法はなかったか、そういったことを一緒に考えることにおいて手助けを加えることで、子供の障害に対処する力を伸ばすことを考えるべきです。障害に対処する力は勉強における諸問題に向かっていくための基礎体力となります。
- 率直な態度で子供と会話する
親子の信頼関係を育てるのは、率直な会話、民主主義的な会話です。論理的な背景を説明せず、怒鳴って恐怖で従わせようとする態度は間違いです。その方法は、子供が高校生ほどに成長し、親の力を超えた段になって通用しなくなります。そうではなく、お互いの気持ちが平静なときに、まとまった時間を取って、また一度で難しければ何度も繰り返し話し合うべきです。親子の信頼関係は、親が子に、子供の間に気づきにくいこと(勉強をがんばったら将来どんないいことがあるのかというようなこと)をわからせるときに必要です。
■子供の資質
勉強ができるようになるために必要な子供の資質についてまとめました。現在足りない資質があるなら、親主導でそれを補っていく必要があります。
- 能動的
好きなことがすでにあるこの場合は、好きなことに対する能動性はあるということなので、それをいかに勉強に結び付けていくかが重要だと思います。好きなことがない場合は、いろいろなことに取り組む機会を設けて、適正や興味の方向性を観察する必要があると思います。
能動性は目的意識に支えられています。勉強に対する能動性が、子供の夢になっている状態が理想だと思います。
- 継続力
これもやはり好きなことの延長としての勉強ということが理解できていればある程度は継続的に勉強ができると思います。しかし苦手な教科や好きな科目の中の暗記などの単純労働に対処できるかどうかはその生徒の性格の部分が大きいように思います。継続力をつけるための訓練、方法論があればまたの機会に紹介します。
- 論理性
論理性は勉強をする際により効率のよい方法を工夫することのできる力として役に立ちます。子供の論理性は幼い頃からの親との会話によって身についていきます。子供と話すとき、「なぜ・なに」を子供に問いかけ、理由や背景を考えさせ、あるいはともに考えるようにしましょう。
--まとめ--
結局最も重要なのは[幸せは人それぞれ違う]ことだと思います。子供にとっての幸せが、親の思う子供の理想像と一致するとは限らないと理解することで、子供との会話や子供観察をする態度が生まれ、子供がモチベーションを持てる形で勉強を進めることができるようになると思います。
「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法 [ 小林公夫 ]
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