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『日本のいちばん長い日』

映画の感想

映画観ました(だいぶ前に)。

『日本のいちばん長い日』

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目次は下記の通りです。

■美しい負け方

   - 美しい負け方_その一

   - 美しい負け方_その二

--まとめ--


■美しい負け方

敗色濃厚である第二次世界大戦末期のどん詰まりの状況を、その閉塞感に焦点をあえて当てずに日本の伝統的な建築様式や文化や自然の美しさの中で描くことによって、敗戦を美しく表現していた映画と思います。


   - 美しい負け方_その一

鈴木総理、迫水書記長の負け方は負け方の一つの規範を示しているというべきもので、民衆がこうむっている戦争被害や敗北した後のことを冷静に考え、最善の選択として敗北を選んでいます。合理的で、老獪な負け方といえます。


   - 美しい負け方_その二

畑中少佐の負け方も、負け方の一つの類型として言及されるべきものだと思います。無駄に命を落とすことになっても、自分の矜持を守ろうとするその姿勢は、情熱的で生命力に溢れた負け方といえるでしょう。畑中少佐が阿南陸軍大臣の机に拳を叩き付けて抗議するシーン、クーデター開始のときに一周回って無感情に上官を射殺するシーンは松坂桃李さんの演技が光ってましたね。


--まとめ--

その二みたいな負け方は、破滅的な帰結(身近なものだと退学とか辞職とか)があって始めて美しいと認識されるものです。その負け方を主張することに学校生活なり会社員生活なり人生の一部を賭けてもいいと決断できたときにしか使えません。むしろ現代人は普段はその一みたいな負け方をできるようにがんばるべきだと思います。つまり負けるときにも動揺せず、冷静に再起の可能性や傷の浅さを考えて負けるべきです。