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『自分を信じるということ_ありのままで生きる』和田秀樹著

>自分を信じていないと、 「自分を信じていないと、どうなりますか」 もしあなたが、自分を信じない人、あるいは信じられない人だとしたら、どんな生き方を選ぶかということです。どんな考え方や判断、どんな行動を選ぶのかということです。自分を信じていな…

『オナニスト宣言 - 性的欲望なんていらない!』金塚貞文著

>異性を見て興奮することとオバケを見て恐怖すること 例えば、何か恐いものを見たとしよう。心臓がドキドキして、恐怖を感じ、逃げ出したりなどするはずである。そこで、恐いものと切り離して、恐怖だけを考えることができるだろうか。恐怖とは何かが恐いこ…

『成功は「気にしない人」だけが手に入れる』信長著

>なぜ失敗してはいけないのか 私は、新人ホスト時代に、「キャッチ」といって路上でお店への呼び込み行為をさせられていた(現在は条例により禁止)。当時は、どのホストクラブも、新人にはまずキャッチをさせていたのである。 最初に私は、路上でキャッチをし…

『売る身体/買う身体 ― セックスワーク論の射程』田崎英明編著

>セックスワークとセックスワークでない労働の比較から見る職業選択の自由 本書は、性風俗は労働である、との視点に軸足を置いて論じられている、ということが後書きで言われています。これは、女性解放論の文脈でこう言われる時には、性風俗を一律で禁止す…

『すればするほど幸せになれる感謝のサンプル52』金井健一著

>感謝とは 感謝とはなんでしょうか。本書によれば、 自分の周りに存在している有難いことの事実を認めること だそうです。意外に中立的な定義です。感謝とは利己的行為か、利他的行為かと問われて、利己的行為であると答える人は少ないと思います。感謝とい…

『時計仕掛けのオレンジ』スタンリー・キューブリック監督

>野生 物語冒頭から逮捕までのアレックスは野生そのものと言えると思います。無関係な人間への暴力、仲間への気まぐれな虐待、これら無軌道な行いが、アレックスの純粋な自由、自主性から生まれ出ていることは間違いありません。スクリーン上の毒々しい色遣…

『人間失格』太宰治著

>罪 人の行いの中で、罪になるもの、というのはどういうものでしょうか。人に大小の迷惑をかける行為である、というのが一般的な回答だと思います。この意味に取ると、本作の主人公葉一はまさに、無罪の人ということができます。彼の懸案は一貫して人に迷惑…

『悪魔とのおしゃべり』さとうみつろう著

>正しさと苦痛 正しさを捨てる、というコンセプトが繰り返し出てきます。正しさとは何でしょうか。 みつろう:「苦しいな」と思ったのなら、絶対に自分の中に「正しさ」を隠し持っているのか。 悪魔:当然さ。人間は「正しさ」以外の方法で、苦しむことなど…

『脳内麻薬で成功中毒』増田勝利著

>○○な自分になる 例えば、「初対面の人とすぐに仲良くなりたい」という願望を持つのは、「初対面の人とすぐに仲良くなれない、人見知りをしてしまう」という前提認識が自分の中にあり、それを変えたいと思っているわけです。「思考は現実化する」というフレ…

『なぜかうまくいく人のすごい無意識』梯谷幸司著

>ミリオネア脳 そのアンケートは次のようなシンプルなものでした。低所得者層、中所得者層、高所得者層それぞれに「今、何に興味関心がありますか?」と聞いたのです。低所得者層に関心があることは、消費稅問題と年金問題。身近なお金のことに関心がありまし…

『宇宙はイケメン彼氏』Happyhappy著

>いまとは何か 「過去」と「未来」は考えることはできても、「感じること」はできなくて、逆に「いま」は「感じること」はできても「考えること」ができません。 たとえば、「ゾンビの映画」を観ているとします。 ここでもし、自分は「ゾンビに襲われる映画…

『自己催眠法』門前進著

>ストレスとその解消 ここで心地よいということと、いやだということについて考えてみたい。心地よいというのは、本人がその感覚を受け入れている状態であり、いやだというのはその感覚を本人が排除したいと思っている状態である。このように、本人がその感…

『仏教誕生』宮本啓一著

>言語的なアプローチの限界 ヤージュニャヴァルキヤが一貫して追い求めたものは、真実のアートマンである。世間の人びとがアートマンだと思っているものは、真実のアートマンではない。というのも、「アートマン」を意味するとされる「わたくし」ということ…

『佐藤富雄の「ツキ」の法則!』佐藤富雄著

>楽天思考 夢や希望を実現していくプロセスで一番重要なことは、「心を楽天的に、快に保つ」ということです。「快」は、脳の自動目的達成装置をONにします。全細胞を喜ばせ、はつらつとした体の代謝リズムをもたらします。結果的に、大きなことを容易になし…

『運命は「口ぐせ」で決まる』佐藤富雄著

>少しだけ不幸 誰もが自分のことをなんらかの意味で不幸だと思っている部分があるということです。主婦の人たちを例に挙げると、彼女たちは、夫に対する不満をたくさんもっています。「私はいい心をもっているのに、夫はわかってくれない」「私は優しい言葉…

『フルメタル・ジャケット』

>モチーフの対置がスゴイ たとえば訓練所で浴びせられる罵声の過激で過酷な内容と、ランニングのときに歌うバカな歌、陽気な長調のメロディと厳格さを排除した歌詞が与える印象が、それ以外の自由や尊厳のはく奪を強調しています。彼らはベッドで休むとき、…

『阿Q正伝』魯迅著、増田渉訳

>奇妙な同一性 阿Qは、未荘の中でも社会的なカーストの低位に位置する存在として描かれています。未荘の人々の振る舞いから、そのことが読み取れる箇所がいくつもあります。 阿Qは心の中で思ったことを、後にはいつも口に出していうようになった。だから阿Q…

『椿姫』デュマ・フィス著、新庄嘉章訳

>墓を開く お墓の移築のシーンは強烈です。 大きな白い経帷子が死体を蔽うて、ところどころからだの曲線を描き出していた。この経帷子は片すみがほとんどすっかり腐って、そこに死人の片足がのぞいていた。 わたしは気分が悪くなるような思いがした。今こう…

『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村元訳

>ニルヴァーナとは何か 生じたもの、有ったもの、起ったもの、作られたもの、形成されたもの、常住ならざるもの、老いと死との集積、虚妄なもので壊れるもの、食物の原因から生じたもの、―それは喜ぶに足りない。 それの出離であって、思考の及ばない静かな…

『八十日間世界一周』ジュール・ヴェルヌ著、鈴木啓二訳

>協働の物語 この話は、理想の協働のあり方の物語と読むことができます。 この作品の主人公、フォッグとパスパルトゥーはお互いに対立する性質をそれぞれ持っていて、それぞれ静と動の人ということができます。例えば

『車輪の下』ヘルマン・ヘッセ著、高橋健二訳

>試験が終わった後の解放感 夏休みはこうなくてはならない。山々の上にはリンドウ色に青い空があった。幾週間もまぶしく暑い日が続いた。ただときおり激しい短い雷雨が来るだけだった。川はたくさんの砂岩やモミの木かげや狭い谷のあいだを流れていたが、水…

『孤独な散歩者の夢想』ルソー著、今野一雄訳

>尊い無為 その幸福とはいったいどういうものであったか?またどんなふうにその幸福を楽しんだか?わたしはそこで送った生活を描いてみせるから、現代のすべての人々に、できればそれをわかってもらいたい。尊い「無為」こそ、その快い味わいを思いのままに味…

『ガラスの動物園』T・ウィリアムズ著、小田島雄志訳

>究極的に孤独 本書は家族小説です。解説に、 ぼくたちに自分自身の親子のあいだの食いちがいを思い起こさせ、さらには、家族というものが、外なる現実社会にたいしてはおたがいに寄りそうと同時に、家族内部においてはそれぞれが究極的には孤独であることを…

『雨』モーム著、中野好夫訳

>理性と本能の対立 まず、理性と本能が対立的に描かれています。理性はキリスト教とその伝道師であるディヴィドソンで、彼に関する記述は、

『夜間飛行』サン=テグジュペリ著、二木麻里訳

>読む時期の問題 一度過去に読んで挫折していたのを再読して読み通しました。読んでみてわかったのですが、これは完全に

『オカルト』

前にホラーとは何かを考える記事を書きました。 ホラーというジャンルについて - H * O * N この作品もまた、ホラーが満たすべき条件をよく備えたいい作品だと思いました。

『にんじん』ジュール・ルナール著、窪田般彌訳

三人兄弟の末っ子「にんじん」の上手くいかない日々を描いた作品です。 >ブラックユーモアの嵐 ニンジンの上手くいかなさが本作の見どころの一つであることは明らかだと思います。 また別の晩には、うまいぐあいに、街角の車よけの石から、ほどよくはなれた…

『浮雲』 著:二葉亭四迷

>かなり独特な文体 に最初驚きました。こういう口語そのままの語彙やリズムをそのまま残す表現方法は小説というより落語に近いと感じました。と思っていたら、本作執筆前に二葉亭四迷は先輩の坪内逍遥に落語みたいに書いてみたら、とアドバイスされていたと…

『赤毛のアン』モンゴメリ著、村岡花子訳

>アン的なもの を随所に感じることが、この作品の読書体験であり、また読みどころだと思います。それはアンの行動から感じられることもあれば、アンを取り巻く環境から間接的に感じられることもあります。この作品に登場するものは、人物であれ自然であれ、…

『かもめ・ワーニャ伯父さん』チェーホフ著、神西清訳

■ワーニャ伯父さん 本作の主人公、ワーニャ伯父さんの不平不満が読みどころだと思います。亡き妹の夫であり大学教授「セレブリャコーフ」に経済的援助をしながら、教授への尊敬はとうに失せてしまって、 まる二十五年の間、やれ芸術だの、やれ文学だのと、書…