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本の感想

【続】『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行

■要するに この本は、今年の六月ぐらいに読んで当ブログで感想を書いた本です。その時の記事はこれ↓で、内容をざっくりいうと、 『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行 - H * O * N ・「孤独」という状態は、社会から個人へのネガティブな働きか…

『冷血』カポーティ著、佐々田雅子訳

■要するに 実際にあった一家四人の惨殺事件を題材にした作品です。徹底した取材と膨大な資料を基に物語を構成するニュージャーナリズムと呼ばれる手法で書かれた、筆者曰くノンフィクション・ノヴェルであるところの本書は、実話であるが故の荒唐無稽さ、些…

『朗読者』ベルンハルト・シュリンク著、松永美穂訳

■要するに 少年である主人公が、年上の女性「ハンナ」と行きずりの肉体関係を持ち、彼女との生活の幸福、その破綻が主人公の心象に拭い難い強烈な印象を残す話です。これだけだと悲恋風の普通の恋愛小説なのですが、この作品では主人公とハンナを媒介する要…

『マーク・トウェイン短編集』古沢安二郎訳

最近海外文学の短編集に凝ってまして、この本はその一環として読みました。マーク・トウェインと言えばトム・ソーヤーの冒険が有名ですが、私は過去に一度読もうとして挫折しました。平たく言うと無駄に長かったからだと思います。その点これは短編集なので…

『読書は一冊のノートにまとめなさい』奥野宣之著

本書は著者の前作、『情報は一冊のノートにまとめなさい』がベストセラーになったことを踏まえて書かれた続編で、読書ノートの作成を奨励しています。本書の真価は1冊のノートにまとめる方法論ではなく、読書家の同氏が自身の読書の仕方を述べたところだと思…

『読書について』(著:ショーペンハウエル、訳:斎藤忍随)

本読みました。『読書について』(著:ショーペンハウエル、訳:斎藤忍随) ■総評 読書という営みそのものへの興味は、読書家に共通のものだと思います。日本人は幼いころから読書をすることが教育的に(学校教育への寄与という点において)善とされている風…

モーパッサンの短編にみられる逆説的表現について

モーパッサン短編集1-3を通しで読んで、「逆説的な表現」がよくつかわれているということに気づきました。 ■貧乏の表現 例えば、貧乏を説明するときに、貧乏で生活が苦しい様を描くのではなくて、逆に貧乏な家庭がたまのハレの日に奮発して彼らなりにスペシ…

『モーパッサン短編集Ⅱ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂)

本読みました。 『モーパッサン短編集Ⅱ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂) ちょっと前にこの短編集のⅠの感想をアップしましたが、訳者の青柳瑞穂氏によると、Ⅰはモーパッサンの故郷であるノルマンディの漁村農村を舞台にした「田舎モノ」、続くこのⅡは、…

『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行

本読みました。 『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著武長脩行 本書は、孤独でいられること、あるいは孤独の中で行われる精神作用を幸せに生きるために必要な活動と位置づけ、孤独の効用とその実践のためのヒントが記載されています。

『モーパッサン短編集Ⅰ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂)

本読みました。 『モーパッサン短編集Ⅰ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂) 訳者である青柳瑞穂氏によるあとがきに、非常に的確なモーパッサン評がありました。 彼の師フローベールは、読書と思索に、己の資源を求めていたのに反し、モーパッサンは生活そ…

本の感想詰め合わせ

最近読んだ本が面白いか面白くないか微妙なラインで、何となく感想を書きあぐねていたらそれが溜まっちゃったんでまとめてテキトーにレビューします。 メニューは下記の通りです。 『ポプラの秋』湯本香樹実_著 『漁港の肉子ちゃん』西加奈子_著 『月光スイ…

『サマータイム』佐藤多佳子著

本読みました。 『サマータイム』佐藤多佳子著 小学五年生の「進」、彼の一つ上の姉である「佳奈」、進が仲良くなった近所の「広一」の三人の子供の視点でそれぞれの生活が描かれる短編集です。日常の出来事が子供独特の意味不明ながらも瑞々しい感性で描写…

『カフーを待ちわびて』原田マハ著

読みました。全然面白くなかったです。なぜ面白くなかったのか、そこのところをわかりやすく述べたいと思います。構成は以下の通りです。 ■主人公が優柔不断 ■友人がクズ ■感情移入の問題 --『カフーを待ちわびて』まとめ--

『我が家の問題』奥田英朗著

本読みました。 『我が家の問題』奥田英朗著 奥田氏のこの家族小説というテイストの短編集では、前作『家日和』が素晴らしい出来だったことが記憶に新しいです。今作は前作ほどではありませんが、やはり巧まぬ味わい深さがあって、しみじみ読める素晴らしい…

【古本愛好家の嗜み】栞コレクション

私は蔵書が基本的にすべて古本です。本は他の製品と違い基本的に新品と中古の間に質的な差異はなく、それでいて中古品は新品より極端に安いという特徴を持っています。安いという事なら図書館でもよさそうなものですが、私は本を読むときに折り目を付けたり…

『みぞれ』重松清著

本読みました。 『みぞれ』重松清著

『ヘヴン』川上未映子著

本読みました。 『ヘヴン』川上未映子著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■百瀬 ■コジマ ■両極端な二人の共通点 ■ラストの美しい情景 --『ヘヴン』まとめ-- ■関連する作品

『夢をかなえるゾウ』水野敬也著

本読みました。 『夢をかなえるゾウ』水野敬也著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■ハウツー本そのものの存在意義への言及 ■ドッヂボールをする子供の気持ち --『夢をかなえるゾウ』まとめ-- ■関連する作品

『家族という病』下重暁子著

本読みました。 『家族という病』下重暁子著 以下感想です。 ■概要 ■家族と個人 ■全体主義と個人主義は切り離せない ■本書における誤り --『家族という病』まとめ-- ■関連する作品

『MOMENT』本多孝好著

本読みました。 『MOMENT』本多孝好著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■登場人物について --『MOMENT』まとめ-- ■関連する作品

『しゃぼん玉』乃南アサ著

本読みました。 『しゃぼん玉』乃南アサ著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■あまりに叙述的 --『しゃぼん玉』まとめ-- ■関連する作品

『絶望名人カフカの人生論』カフカ著 頭木弘樹編訳

本読みました。 『絶望名人カフカの人生論』カフカ著 頭木弘樹編訳 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■生きづらさの根源はなにか --『絶望名人カフカの人生論』まとめ-- ■関連する作品

ドヤれる蔵書7選

最近立て続けに割と人気のある作家さんの本を読みました。「夜は短し歩けよ乙女」(森見登美彦著)、「凍りのくじら」(辻村深月著)、「少女は卒業しない」(朝井リョウ著)などなど…。皆さん人気のある作家さんだけあって、非常に読みやすい。作品のテーマ…

『破獄』吉村昭著

本読みました。 『破獄』吉村昭著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■中間管理職の悲哀 ■佐久間 --『破獄』まとめ--

『東京ロンダリング』原田ひ香著

本読みました。 『東京ロンダリング』原田ひ香著 以下感想です。 ■あらすじ ■おせっかい ■これから --『東京ロンダリング』まとめ--

『御社の営業がダメな理由』藤本篤志著

本読みました。 『御社の営業がダメな理由』藤本篤志著 以下感想です。 ■概要 ■営業日報廃止 ■プレイングマネージャ廃止 ■示された正しい営業の在り方 --『御社の営業がダメな理由』まとめ--

『14fourteen』桜井亜美著

本読みました。 『14fourteen』桜井亜美著 以下感想です。 ■あらすじ ■性欲と犯罪 ■正しい愛し方 --『14fourteen』まとめ--

『家日和』奥田英朗著

本読みました。 『家日和』奥田英朗著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■サニーデイ ■家においでよ --『家日和』まとめ-- ■関連する作品

『少女は卒業しない』朝井リョウ著

本読みました。 『少女は卒業しない』朝井リョウ著 以下感想です。 ■あらすじ ■在校生代表 ■夜明けの中心 --『少女は卒業しない』まとめ-- ■タイトルの意味

『佐々木の場合』志賀直哉著

本読みました。 『佐々木の場合』志賀直哉著 参考にしたサイト↓ 志賀直哉「佐々木の場合」-漱石への献辞の意味- 以下感想です。 ■あらすじ ■作品が書かれた背景 ■遅すぎる求婚 ■志賀に似た登場人物 --『佐々木の場合』まとめ--