join the にほんブログ村 小説ブログへ follow us in feedly

本の感想

『読書について』(著:ショーペンハウエル、訳:斎藤忍随)

本読みました。『読書について』(著:ショーペンハウエル、訳:斎藤忍随) ■総評 読書という営みそのものへの興味は、読書家に共通のものだと思います。日本人は幼いころから読書をすることが教育的に(学校教育への寄与という点において)善とされている風…

モーパッサンの短編にみられる逆説的表現について

モーパッサン短編集1-3を通しで読んで、「逆説的な表現」がよくつかわれているということに気づきました。 ■貧乏の表現 例えば、貧乏を説明するときに、貧乏で生活が苦しい様を描くのではなくて、逆に貧乏な家庭がたまのハレの日に奮発して彼らなりにスペシ…

『モーパッサン短編集Ⅱ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂)

本読みました。 『モーパッサン短編集Ⅱ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂) ちょっと前にこの短編集のⅠの感想をアップしましたが、訳者の青柳瑞穂氏によると、Ⅰはモーパッサンの故郷であるノルマンディの漁村農村を舞台にした「田舎モノ」、続くこのⅡは、…

『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行

本読みました。 『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著武長脩行 本書は、孤独でいられること、あるいは孤独の中で行われる精神作用を幸せに生きるために必要な活動と位置づけ、孤独の効用とその実践のためのヒントが記載されています。

『モーパッサン短編集Ⅰ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂)

本読みました。 『モーパッサン短編集Ⅰ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂) 訳者である青柳瑞穂氏によるあとがきに、非常に的確なモーパッサン評がありました。 彼の師フローベールは、読書と思索に、己の資源を求めていたのに反し、モーパッサンは生活そ…

本の感想詰め合わせ

最近読んだ本が面白いか面白くないか微妙なラインで、何となく感想を書きあぐねていたらそれが溜まっちゃったんでまとめてテキトーにレビューします。 メニューは下記の通りです。 『ポプラの秋』湯本香樹実_著 『漁港の肉子ちゃん』西加奈子_著 『月光スイ…

『サマータイム』佐藤多佳子著

本読みました。 『サマータイム』佐藤多佳子著 小学五年生の「進」、彼の一つ上の姉である「佳奈」、進が仲良くなった近所の「広一」の三人の子供の視点でそれぞれの生活が描かれる短編集です。日常の出来事が子供独特の意味不明ながらも瑞々しい感性で描写…

『カフーを待ちわびて』原田マハ著

読みました。全然面白くなかったです。なぜ面白くなかったのか、そこのところをわかりやすく述べたいと思います。構成は以下の通りです。 ■主人公が優柔不断 ■友人がクズ ■感情移入の問題 --『カフーを待ちわびて』まとめ--

『我が家の問題』奥田英朗著

本読みました。 『我が家の問題』奥田英朗著 奥田氏のこの家族小説というテイストの短編集では、前作『家日和』が素晴らしい出来だったことが記憶に新しいです。今作は前作ほどではありませんが、やはり巧まぬ味わい深さがあって、しみじみ読める素晴らしい…

【古本愛好家の嗜み】栞コレクション

私は蔵書が基本的にすべて古本です。本は他の製品と違い基本的に新品と中古の間に質的な差異はなく、それでいて中古品は新品より極端に安いという特徴を持っています。安いという事なら図書館でもよさそうなものですが、私は本を読むときに折り目を付けたり…

『みぞれ』重松清著

本読みました。 『みぞれ』重松清著

『ヘヴン』川上未映子著

本読みました。 『ヘヴン』川上未映子著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■百瀬 ■コジマ ■両極端な二人の共通点 ■ラストの美しい情景 --『ヘヴン』まとめ-- ■関連する作品

『夢をかなえるゾウ』水野敬也著

本読みました。 『夢をかなえるゾウ』水野敬也著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■ハウツー本そのものの存在意義への言及 ■ドッヂボールをする子供の気持ち --『夢をかなえるゾウ』まとめ-- ■関連する作品

『家族という病』下重暁子著

本読みました。 『家族という病』下重暁子著 以下感想です。 ■概要 ■家族と個人 ■全体主義と個人主義は切り離せない ■本書における誤り --『家族という病』まとめ-- ■関連する作品

『MOMENT』本多孝好著

本読みました。 『MOMENT』本多孝好著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■登場人物について --『MOMENT』まとめ-- ■関連する作品

『しゃぼん玉』乃南アサ著

本読みました。 『しゃぼん玉』乃南アサ著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■あまりに叙述的 --『しゃぼん玉』まとめ-- ■関連する作品

『絶望名人カフカの人生論』カフカ著 頭木弘樹編訳

本読みました。 『絶望名人カフカの人生論』カフカ著 頭木弘樹編訳 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■生きづらさの根源はなにか --『絶望名人カフカの人生論』まとめ-- ■関連する作品

ドヤれる蔵書7選

最近立て続けに割と人気のある作家さんの本を読みました。「夜は短し歩けよ乙女」(森見登美彦著)、「凍りのくじら」(辻村深月著)、「少女は卒業しない」(朝井リョウ著)などなど…。皆さん人気のある作家さんだけあって、非常に読みやすい。作品のテーマ…

『破獄』吉村昭著

本読みました。 『破獄』吉村昭著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■中間管理職の悲哀 ■佐久間 --『破獄』まとめ--

『東京ロンダリング』原田ひ香著

本読みました。 『東京ロンダリング』原田ひ香著 以下感想です。 ■あらすじ ■おせっかい ■これから --『東京ロンダリング』まとめ--

『御社の営業がダメな理由』藤本篤志著

本読みました。 『御社の営業がダメな理由』藤本篤志著 以下感想です。 ■概要 ■営業日報廃止 ■プレイングマネージャ廃止 ■示された正しい営業の在り方 --『御社の営業がダメな理由』まとめ--

『14fourteen』桜井亜美著

本読みました。 『14fourteen』桜井亜美著 以下感想です。 ■あらすじ ■性欲と犯罪 ■正しい愛し方 --『14fourteen』まとめ--

『家日和』奥田英朗著

本読みました。 『家日和』奥田英朗著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■サニーデイ ■家においでよ --『家日和』まとめ-- ■関連する作品

『少女は卒業しない』朝井リョウ著

本読みました。 『少女は卒業しない』朝井リョウ著 以下感想です。 ■あらすじ ■在校生代表 ■夜明けの中心 --『少女は卒業しない』まとめ-- ■タイトルの意味

『佐々木の場合』志賀直哉著

本読みました。 『佐々木の場合』志賀直哉著 参考にしたサイト↓ 志賀直哉「佐々木の場合」-漱石への献辞の意味- 以下感想です。 ■あらすじ ■作品が書かれた背景 ■遅すぎる求婚 ■志賀に似た登場人物 --『佐々木の場合』まとめ--

『四畳半神話大系』森見登美彦著

本読みました。 『四畳半神話大系』森見登美彦著 以下感想です。 ■あらすじ ■我々が持つ不可能性 ■四畳半が無限に続く世界 ■青春の日々 --『四畳半神話大系』まとめ--

『塩狩峠』三浦綾子著

本読みました。 『塩狩峠』三浦綾子著 以下感想です。 ■あらすじ ■作品の私物化 ■隣人たらんとする苦行 --『塩狩峠』まとめ--

『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦著

本読みました。 『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦著 以下感想です。 ■あらすじ ■混沌 ■意中の人を追うシチュエーション ■追い求めるということ --『夜は短し歩けよ乙女』まとめ--

『凍りのくじら』辻村深月著

本読みました。 『凍りのくじら』辻村深月著 以下感想です。 ■あらすじ ■理帆子というキャラクター ■スコシナントカという遊び

『O・ヘンリ短編集(一)~(三)』O・ヘンリ著 感想

本読みました。 『O・ヘンリ短編集(一)~(三)』O・ヘンリ著 以下感想です。 ■概要 ■アラカルトの春 ■賢者の贈り物 ■失われた混合酒 --『O・ヘンリ短編集(一)~(三)』まとめ--

『小さいことにくよくよするな!』リチャード・カールトン著 感想

本読みました。 『小さいことにくよくよするな!』リチャード・カールトン著 以下感想です。 ■あらすじ・概要 ■人生の目的は、すべてをやりとげることではない ■気分をコントロールする ■戦うなら賢く ■自慢に走ると、成功を自分で喜べなくなる --『小さいこ…

『きことわ』朝吹真理子著 感想

本読みました。 『きことわ』朝吹真理子著 以下感想です。 ■あらすじ ■作品のテーマ ■絡み合う髪の描写 ■短い夢の描写 --『きことわ』まとめ--

『清兵衛と瓢箪・網走まで』志賀直哉著 より『濁った頭』 感想

本読みました。 『清兵衛と瓢箪・網走まで』志賀直哉著 より『濁った頭』 以下感想です。 ■あらすじ ■作者の精神状況 ■金魚の描写 ■崖を登る描写 --『濁った頭』まとめ--

『遠まわりする雛』米澤穂信著 感想

本読みました。 『遠まわりする雛』米澤穂信著 以下感想です。(本作は古典部シリーズの世界観を舞台にした短編集ですが、その中の短編の一つであり、表題にもなっている「遠まわりする雛」のみに言及します) ■神秘性の演出 ■省エネ主義の危機 ■想像オチ --…

『剃刀』志賀直哉著 感想

本読みました。 『清兵衛と瓢箪・網走まで』志賀直哉著 より『剃刀』 以下、下記サイトの開設を参考に、解釈をまとめました。 志賀直哉の初期作品の表現論的考察 ■あらすじ ■解釈_1_紅野謙介(1989) ■解釈_2_荒井均(2002) ■解釈_3_亀井千明(2003) --『…

『クドリャフカの順番』米澤穂信著 感想(2/2)

本読みました。 本記事は前の記事の続きです。前記事↓ 『クドリャフカの順番』米澤穂信著(1/2) - H * O * N 『クドリャフカの順番』米澤穂信著(2/2) 以下感想です。 ■本作のテーマ ■福部里志の期待 ■大河内先輩の期待 ■田名辺治朗の期待 --『クドリャフカの…

『クドリャフカの順番』米澤穂信著 感想(1/2)

本読みました。 『クドリャフカの順番』米澤穂信著(1/2) 以下感想です。 ■本作のテーマ ■福部里志の期待 ■大河内先輩の期待 ■田名辺治朗の期待 --『クドリャフカの順番』まとめ--

『堕落論』坂口安吾著 感想

本読みました。 『堕落論』坂口安吾著 以下感想です。 ■救い ■アンチ形式主義 ■自分だけのもの --『堕落論』まとめ(三行で)--

『愚者のエンドロール』米澤穂信著 感想

本読みました。 『愚者のエンドロール』米澤穂信著 以下感想です。 ■折木の、自身の才能に対する客観的了解 ■入須によるアジテーション ■折木の失敗 --『愚者のエンドロール』まとめ・本作の主題--

『氷菓』米澤穂信著 感想

本読みました。 『氷菓』米澤穂信著 以下感想です。 ■灰色の折木 ■薔薇色に殉じた関谷純 ■折木の自己肯定 --『氷菓』まとめ--

『ふたりの距離の概算』米澤穂信著

本読みました。 『ふたりの距離の概算』米澤穂信著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■5月快晴昼下がりの逍遥というシチュエーション ■ボーイッシュ褐色後輩というキャラクター --『ふたりの距離の概算』まとめ--

『イン・ザ・プール』奥田英朗著

本読みました。 『イン・ザ・プール』奥田英朗著 以下感想です。 ■あらすじ ■コンパニオン ■フレンズ --『イン・ザ・プール』まとめ--

『短編工場』集英社文庫編集部編(2/2)

本読みました。 『短編工場』集英社文庫編集部編 前記事の続きです。前記事↓ 『短編工場』集英社文庫編集部編(1/2) - H * O * N 以下感想です。(2/2) ■全体 ■あらすじ ■ここが青山_奥田英朗 ■ふたりの名前_石田衣良 ■しんちゃんの自転車_萩原浩 ■川崎船_…

『短編工場』集英社文庫編集部編(1/2)

本読みました。 『短編工場』集英社文庫編集部編 以下感想です。(1/2) ■全体 ■あらすじ ■ここが青山_奥田英朗 ■ふたりの名前_石田衣良 ■しんちゃんの自転車_萩原浩 ■川崎船_熊谷達也 --『短編工場』まとめ--

『the TEAM』井上夢人著

本読みました。 『the TEAM』井上夢人著 以下感想です。 ■あらすじ ■チームワークの美というジャンル ■矛盾 --『the TEAM』まとめ--

『光』三浦しをん著

本読みました。 『光』三浦しをん著 以下感想です。 ■あらすじ ■信之の精神状態 - 津波の地獄を本当の意味で忘れることができない - 暴力と理不尽に対する強烈な明晰さ - 「暴力」そのものであるということ --『光』まとめ--

『喪男【モダン】の哲学史』本田透著

本読みました。 『喪男【モダン】の哲学史』著本田透 以下感想です。 ■喪男とは何か ■哲学はドグマ化する ■二次元こそ真実 --『喪男【モダン】の哲学史』まとめ--

『地下街の雨』宮部みゆき著

本読みました。 『地下街の雨』宮部みゆき著 以下感想です。 ■あらすじ ■決して見えない ■ムクロバラ --『地下街の雨』まとめ--

『町長選挙』奥田英郎著

本読みました。 『町長選挙』奥田英郎著 以下感想です。 ■概要 ■オーナー ■町長選挙 --まとめ--

『東京夜話』いしいしんじ著

本読みました。 『東京夜話』いしいしんじ著 以下感想です。 ■あらすじ ■クロマグロとシロザケ ■うつぼかずらの夜 ■天使はジェット気流に乗って ■二月二十日、産卵。 --まとめ--