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おおかみこどもの雨と雪

この作品は、細田守監督の作品で、彼の時系列から言えば『サマーウォーズ』と『バケモノの子』の間に発表された作品です。それらの作品と比べると本作は細田守氏の良さがしっかり出ているいい作品であると思います。私の思う彼の良さとは、彼の描く家族観、…

五月の処刑

ふと気がつくと、どうやら実家の庭に立っていた。季節は春から夏の間、5月頃かと思われ、晴れた空から明るい日差しが降り注いでいて、眩しさに目を細めて、あたりを見回した。庭の真ん中には何人かの兵士がいる。みんな薄い緑の軍服を着ていて、雑兵は黙って…

『心が叫びたがってるんだ』

拝啓、読者諸賢におかれましては、性の喜びをお知り遊ばされていることと、御恨み申し上げます。 昨日実写公開記念として地上波初放送された上記作品は、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(略称「あの花」)のスタッフが再集結して製作さ…

読書家の私が言われた悪口ベストスリー

■叩かれる 拝啓、盛夏の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。人によっては意外な事実かもしれませんが、 読書してると、割と叩かれます。 面と向かって批判、罵倒してくる場合ももちろんありますし、奇異の視線、物珍しそう…

ブクマ!の簡単な蔵書の出品について

たびたびすいません!本専門のフリマアプリ「ブクマ!」の記事です。興味ない人、すでに持っている人におかれましては、御目汚し失礼します。誠に申し訳ありません。

『読書について』(著:ショーペンハウエル、訳:斎藤忍随)

本読みました。『読書について』(著:ショーペンハウエル、訳:斎藤忍随) ■総評 読書という営みそのものへの興味は、読書家に共通のものだと思います。日本人は幼いころから読書をすることが教育的に(学校教育への寄与という点において)善とされている風…

『ゼロ・グラビティ』

映画観ました。『ゼロ・グラビティ』 摂氏125度からマイナス100度の間で変動する温度、音を伝える空気も、酸素もなく、90分ごとに襲ってくるスペースデブリの群れという極限状態の宇宙で、地球への生還を目指す宇宙飛行士の孤独な戦いを描いた作品です。

モーパッサンの短編にみられる逆説的表現について

モーパッサン短編集1-3を通しで読んで、「逆説的な表現」がよくつかわれているということに気づきました。 ■貧乏の表現 例えば、貧乏を説明するときに、貧乏で生活が苦しい様を描くのではなくて、逆に貧乏な家庭がたまのハレの日に奮発して彼らなりにスペシ…

岡崎体育氏の楽曲『Snack』『飛び散る恋神経系』『式』考察

今、『岡崎体育』氏がアツいです。私はGINROのCMソング『割る!』がよかったのでそれから同氏の曲を聞き始めたのですが、そういうオモシロイノリのいい曲から、『鴨川等間隔』のような10-20代の感性を瑞々しく捉えた真面目系の深い曲まで手掛ける非常に幅の…

『モーパッサン短編集Ⅱ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂)

本読みました。 『モーパッサン短編集Ⅱ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂) ちょっと前にこの短編集のⅠの感想をアップしましたが、訳者の青柳瑞穂氏によると、Ⅰはモーパッサンの故郷であるノルマンディの漁村農村を舞台にした「田舎モノ」、続くこのⅡは、…

『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行

本読みました。 『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著武長脩行 本書は、孤独でいられること、あるいは孤独の中で行われる精神作用を幸せに生きるために必要な活動と位置づけ、孤独の効用とその実践のためのヒントが記載されています。

ラフ・メイカーにみられるリアリティ

■【前置き】創作におけるリアリティ 先日友人と話しているときに、創作が名作たり得るにはリアリティが必要である、という話が出ました。このことには確かに同意できるのですが、それがなぜそうなのかというところについてはその時はわかりませんでした。こ…

『Butterflies』作詞・作曲:藤原基央

BUMP OF CHIKENの最新アルバム『Butterflies』を聞きました。当該アルバムは2016年2月発売で、ファンとしてはあるまじき1年遅れでのフォローアップなのですが、これが傑作でした。管理人はBUMP OF CHIKENのファンで、中学生のころから聞いているのですが、今…

『モーパッサン短編集Ⅰ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂)

本読みました。 『モーパッサン短編集Ⅰ』(著:モーパッサン、訳:青柳瑞穂) 訳者である青柳瑞穂氏によるあとがきに、非常に的確なモーパッサン評がありました。 彼の師フローベールは、読書と思索に、己の資源を求めていたのに反し、モーパッサンは生活そ…

女性専用車両に性的魅力の乏しい女性が乗ることに対する批判

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■イントロ ■女性の心理 ■問題の言説 --まとめ--

本の感想詰め合わせ

最近読んだ本が面白いか面白くないか微妙なラインで、何となく感想を書きあぐねていたらそれが溜まっちゃったんでまとめてテキトーにレビューします。 メニューは下記の通りです。 『ポプラの秋』湯本香樹実_著 『漁港の肉子ちゃん』西加奈子_著 『月光スイ…

『ミノタウロスの皿』藤子・F・不二雄著

本読みました。 『ミノタウロスの皿』藤子・F・不二雄著 ドラえもんで知られる藤子・F・不二雄氏の短編集(漫画)です。異世界や時間旅行などが頻出し、SF的な作品が多いです。SFを舞台演出や小道具として使って何を書くのかというと、その中でも実際の現代…

浜辺の手

家族で海辺に旅行に行った時のことです。海辺の民宿に宿をとり、両親と弟二人と一緒に5人で砂浜に遊びに出ました。あいにく天気はどんよりとした曇りで、空には分厚く暗い雲、海は緑、波はわずかで、浜辺にはほかの客もまばらで、あいにくの状況でしたが、私…

『サマータイム』佐藤多佳子著

本読みました。 『サマータイム』佐藤多佳子著 小学五年生の「進」、彼の一つ上の姉である「佳奈」、進が仲良くなった近所の「広一」の三人の子供の視点でそれぞれの生活が描かれる短編集です。日常の出来事が子供独特の意味不明ながらも瑞々しい感性で描写…

『カフーを待ちわびて』原田マハ著

読みました。全然面白くなかったです。なぜ面白くなかったのか、そこのところをわかりやすく述べたいと思います。構成は以下の通りです。 ■主人公が優柔不断 ■友人がクズ ■感情移入の問題 --『カフーを待ちわびて』まとめ--

式典とUFO

考察しました。 ■UFOという呼称 子供のころ読んだ児童書に、UFOについての記述があって、それによると、UFOはその意味としては「まだ確認できていない空飛ぶ物体」という意味で、UFOに関する情報を何一つ提供していないが、それでも名前があると人は安心する…

『我が家の問題』奥田英朗著

本読みました。 『我が家の問題』奥田英朗著 奥田氏のこの家族小説というテイストの短編集では、前作『家日和』が素晴らしい出来だったことが記憶に新しいです。今作は前作ほどではありませんが、やはり巧まぬ味わい深さがあって、しみじみ読める素晴らしい…

【古本愛好家の嗜み】栞コレクション

私は蔵書が基本的にすべて古本です。本は他の製品と違い基本的に新品と中古の間に質的な差異はなく、それでいて中古品は新品より極端に安いという特徴を持っています。安いという事なら図書館でもよさそうなものですが、私は本を読むときに折り目を付けたり…

エスター

観ました。 核心に触れないようにあらすじを言うと、養子を探している夫婦が孤児院で一人の女の子「エスター」と出会います。意気投合してエスターを養子にもらうことに決めますが、一緒に暮らすうちに彼女の狂気が徐々に明らかになっていきます。エスターと…

『みぞれ』重松清著

本読みました。 『みぞれ』重松清著

『ヘヴン』川上未映子著

本読みました。 『ヘヴン』川上未映子著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■百瀬 ■コジマ ■両極端な二人の共通点 ■ラストの美しい情景 --『ヘヴン』まとめ-- ■関連する作品

【読書人志望の方へ】本の読み方の紹介

■読書人になりたい 読書というのは素晴らしい趣味で、古本屋や図書館を利用すればお金がほとんどかかりませんし、小説であれば普段疑問に思っている、幸せや愛というような哲学的な問題を考える契機やヒントを手に入れることができ、自己啓発本ならやる気が…

『夢をかなえるゾウ』水野敬也著

本読みました。 『夢をかなえるゾウ』水野敬也著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■ハウツー本そのものの存在意義への言及 ■ドッヂボールをする子供の気持ち --『夢をかなえるゾウ』まとめ-- ■関連する作品

『家族という病』下重暁子著

本読みました。 『家族という病』下重暁子著 以下感想です。 ■概要 ■家族と個人 ■全体主義と個人主義は切り離せない ■本書における誤り --『家族という病』まとめ-- ■関連する作品

小説にみられる1%の奇跡

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■概要 ■例1_『東京夜話』(いしいしんじ著)より「クロマグロとシロザケ」 ■例2_『阿Q正伝』(魯迅著)より「故郷」 ■例3_『きことわ』(朝吹真理子著) --まとめ--

『MOMENT』本多孝好著

本読みました。 『MOMENT』本多孝好著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■登場人物について --『MOMENT』まとめ-- ■関連する作品

広瀬すず氏の裏方スタッフ蔑視発言に対する反駁

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■いきさつ ■発言に対する考察 ■自分の放った矢が自分に返ってくる --まとめ--

『しゃぼん玉』乃南アサ著

本読みました。 『しゃぼん玉』乃南アサ著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■あまりに叙述的 --『しゃぼん玉』まとめ-- ■関連する作品

『絶望名人カフカの人生論』カフカ著 頭木弘樹編訳

本読みました。 『絶望名人カフカの人生論』カフカ著 頭木弘樹編訳 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■生きづらさの根源はなにか --『絶望名人カフカの人生論』まとめ-- ■関連する作品

ドヤれる蔵書7選

最近立て続けに割と人気のある作家さんの本を読みました。「夜は短し歩けよ乙女」(森見登美彦著)、「凍りのくじら」(辻村深月著)、「少女は卒業しない」(朝井リョウ著)などなど…。皆さん人気のある作家さんだけあって、非常に読みやすい。作品のテーマ…

『破獄』吉村昭著

本読みました。 『破獄』吉村昭著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■中間管理職の悲哀 ■佐久間 --『破獄』まとめ--

『東京ロンダリング』原田ひ香著

本読みました。 『東京ロンダリング』原田ひ香著 以下感想です。 ■あらすじ ■おせっかい ■これから --『東京ロンダリング』まとめ--

『御社の営業がダメな理由』藤本篤志著

本読みました。 『御社の営業がダメな理由』藤本篤志著 以下感想です。 ■概要 ■営業日報廃止 ■プレイングマネージャ廃止 ■示された正しい営業の在り方 --『御社の営業がダメな理由』まとめ--

喫茶店のマスターと常連のハートフルストーリーという主題の創作に対する現実的批判

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■きっかけ ■マスターと常連の関係性 ■創作の主張 ■ほんとうに美なるもの --まとめ--

『14fourteen』桜井亜美著

本読みました。 『14fourteen』桜井亜美著 以下感想です。 ■あらすじ ■性欲と犯罪 ■正しい愛し方 --『14fourteen』まとめ--

【ブログ読者各位】謝辞とご挨拶

『家日和』奥田英朗著

本読みました。 『家日和』奥田英朗著 以下感想です。 ■あらすじ ■みどころ ■サニーデイ ■家においでよ --『家日和』まとめ-- ■関連する作品

重松清という作家について

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■きっかけ ■重松清氏の創作の特徴 ■教育途上の読者への影響 ■創作と現実の違い --まとめ--

『少女は卒業しない』朝井リョウ著

本読みました。 『少女は卒業しない』朝井リョウ著 以下感想です。 ■あらすじ ■在校生代表 ■夜明けの中心 --『少女は卒業しない』まとめ-- ■タイトルの意味

『佐々木の場合』志賀直哉著

本読みました。 『佐々木の場合』志賀直哉著 参考にしたサイト↓ 志賀直哉「佐々木の場合」-漱石への献辞の意味- 以下感想です。 ■あらすじ ■作品が書かれた背景 ■遅すぎる求婚 ■志賀に似た登場人物 --『佐々木の場合』まとめ--

『四畳半神話大系』森見登美彦著

本読みました。 『四畳半神話大系』森見登美彦著 以下感想です。 ■あらすじ ■我々が持つ不可能性 ■四畳半が無限に続く世界 ■青春の日々 --『四畳半神話大系』まとめ--

【恋人がいない男の子へ】認識論的考察と戦略的提案

考察しました。 構成は以下の通りです。 ■はじめに・おことわり ■女性が男性を好ましく認識するとき ■女性が男性を嫌悪の感情でもって認識するとき ■その差異 ■美点と欠点の根源 ■戦略的提案 --まとめ--

ブクマ!本のフリマアプリ

このアプリおすすめです。(本記事の最後に招待コードご用意しています。) ブクマ! ■概要 読まない本を出品、ほしい本を購入するアプリです。家にあるいらない本も出品してみると意外に売れたりして面白いです。また本の購入についても、ネットショップで…

スルースキル

上記考察しました。 構成は以下の通りです。 ■イントロ ■クラスに嫌いな人がいたとき ■家族の中の嫌いな部分 ■無視の不完全さ --まとめ--

『塩狩峠』三浦綾子著

本読みました。 『塩狩峠』三浦綾子著 以下感想です。 ■あらすじ ■作品の私物化 ■隣人たらんとする苦行 --『塩狩峠』まとめ--